工業デザインは著作権で保護されません!

 タイトル通り、工業デザインは原則著作権で保護されません。

 なぜならば、意匠権で保護を受けることが出来るからです。なので、工業デザインを模倣する場合には(例えば、車の絵を書いてホームページに載せる等)、著作権侵害の心配をしなくてもかまいません。

 

 でも、グレーゾーンというのが、やはりあります。例えば、博多人形のような、工業デザインでも、とても美的価値の高いものはどうでしょう?なんとなく、著作物のような雰囲気ですよね。人形や仏壇等で、著作物なのじゃないかと争われた事例があります。ファービー人形等は、著作物じゃないと判断されていますが、博多人形や、お菓子のおまけのフィギュア等で、著作物であると判断されたものもあります。

 

 もし、人形やフィギュアを保護したいのであれば、キャラクタの絵等は、著作物とされるため、いったんイラストに描いて確定日付を取り、また、ホームページや宣伝媒体で、イラストを掲載し、それから、製品化をすれば、保護される可能性が高くなるのじゃないかと思っています。ちなみに、イラストをホームページ等で掲載する理由は、著作権侵害というためには、他人が「真似をした」といえる状況を作る必要があり、イラストを真似した、という状況を作る必要があると思われるからです。